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壬生の歴史を学ぶ!蘭学通り街歩きルート案内【 後編 】

蘭学通り街歩き後編1

壬生の歴史を学ぶべく、みぶココstaffが歴史散策まち歩きしてきた後編です!

このトピックスの目次

〜みぶ歴史散策 蘭学通り編 おしながき〜

1 蘭学通り街歩きルート案内【 前編 】

2 蘭学通り街歩きルート案内【 後編 】▶️いまココ

蘭学通り街歩きルート案内【 前編 】はこちら!

壬生の歴史を学ぶ!蘭学通り街歩きルート案内【 前編 】

蘭学通り街歩きルート案内【 前編 】今回、壬生の歴史を学ぶべく、みぶココstaffが歴史散策まち歩きへ行ってまいりました!

蘭学通り街歩きルート案内【 後編 】

壬生の歴史を学ぶべく、みぶココstaffが歴史散策まち歩きしてきた後編です!
まずは、ルートのおさらいから…

今回はルート6〜10の簡単なスポット案内とstaffオススメの見てココ!Pointをご紹介します♫

【6】齋藤玄昌の旧宅跡

壬生藩お抱えの蘭学医であり、種痘普及の立役者である齋藤玄昌氏の屋敷と病院の跡地。
現在は洋菓子店の敷地となっており、石碑のみが建てられています。
壬生藩の医師の子として生まれた齋藤玄昌は、江戸で蘭学と医学を学び、1834年に壬生藩鳥居家の医師として仕え活躍した人物です。

天保11(1840)年、壬生の黒川上河岸の刑場で上州の盗賊の刑屍体を払い下げ、関東諸藩で最初の人体解剖を行い「解体正図」という記録を残しています。

また当時、致死率が高く大変恐れられていたウイルスが原因の病、『天然痘』を予防する種痘(予防接種)を下野国で最初に行い功績を残しました。種痘はイギリスのジェンナー氏が発見した方法で、天然痘にかかった牛から取り出した牛痘を人体に接種する、現在でいうところのワクチン。当時は、『種痘を受けると牛になる』といった噂が広まり、誰も取り合ってはくれませんでした。困窮した齋藤玄昌は藩主の鳥居忠挙に進言します。
玄昌:『町の者は皆恐ろしがって、種痘を受けようとはしません。しかし本当に恐ろしいのは種痘ではなく、天然痘。どうか皆に種痘を受けさせてください。』
忠拳:『種痘をすると本当に天然痘にはならないんだな?分かった、ならば我が息子に種痘をしなさい。ただし、もしもの事があったならお前の命はないものと思え。』
こうして嫡子に種痘が行われ、その効果を確信した鳥居忠挙により口上書が出され藩内全員に種痘が実施されました。

現在、新型コロナウイルスにより同じような状況でワクチン接種が進んでいますが、ウイルスの存在すらわからなかったこの時代に、病の恐怖や浮評と闘いながらも信念を貫いた齋藤玄昌。
こうした先人達の真摯な生き方から『ウィズコロナ』のヒントを見出すことができるのではないでしょうか。

【7】石﨑家長屋 ※ 個人宅のためご配慮ください

壬生町通町の蘭学通りにある石﨑家の長屋門。
嘉永 3~5 (1850~1852)年に建てられた母屋・長屋門・土蔵は町指定の有形文化財に指定されています。
石﨑家は、代々壬生藩医として仕え、4代目の石﨑正達氏は齋藤玄昌とともに解剖図『解体正図』を行いました。

 

【8】松本家住宅( 特別公開時のみ開放 ) ※ 個人宅のためご配慮ください

国登録有形文化財( 建造物 )に指定されている松本家。
日光西街道に面する松本家は、江戸期に本陣の役を担った松本家の分家で貴重な本陣建築の様式を踏襲した特徴が見られます。
玄関妻飾りや室内の透彫欄間など、随所に精密な彫刻が施され創建当時の面影を留めています。

【9】雄琴 (おこと) 神社

寛治5(1091)年に創建された雄琴神社は、900年に渡り壬生の総氏神、総鎮守として称えられています。
壬生郷の鎮守として藤森神社と称されていましたが、戦国時代に壬生城を築いた壬生氏初代当主である壬生胤業が、江州雄琴に鎮座する壬生氏の租、小槻今雄公の分霊を合祀し、社殿を建て替えて社号を雄琴大明神と改めました。雄琴神社の由来は、小槻今雄邸から琴の音が聞こえていたためとも言われているそうです。銅製の鳥居は栃木県の有形文化財にも指定されています。

【 見てココ!Point!】
1778年に加藤作太夫によって寄進された有形文化財になっている銅製鳥居の台石には、唐獅子の鋳物が!こちらは下野佐野鋳物師の丸山善太郎藤原易親 作。

【10】しののめさくら橋

東雲 (しののめ) 公園にある黒川にかかる、しののめさくら橋。とちぎ景勝100景のひとつにも選ばれている桜の名所。桜の季節には250本ものソメイヨシノが咲き多くの花見客で賑わいます。
園内にはちびっこ広場や芝生広場などがあり、遊具も設置されているので家族連れにも人気!夏には蛍の幼虫が放流され、幻想的な蛍を見ることができるんだとか♫

街歩き案内ガイドの興野さんからひとこと

今回、街歩き案内で壬生の壬力を教えてくれた観光ガイドの興野さんからひとこと頂きました!
壬力の町ガイドボランティアの会による観光案内料は無料です。
観光ガイドは1名様からご利用できますので、ご興味のある方は壬生町観光協会へお問い合わせくださいね♫

街歩きルート案内まとめ&おまけ♪

蘭学通り周辺を巡り壬生の歴史を紐解いてまいりましたが、いかがでしたでしょうか?

ほんの少し歩いただけで、こんなにも歴史に触れ学ぶことができました。

何も知らなければ素通りしてしまうような場所も、実はすごい歴史を刻んでいたり、偉業を果たした先人達の想いを感じることが出来たりと、壬生の壬力をあらためて知れた今回の街歩き。

住んでいる街がこんなにも素晴らしいところなんだと、みなさまに少しでも伝われば嬉しいです。
知ればもっと好きになる。これからも壬生の壬力を探していきましょう♫

 

【 見てココ!Point!おまけ 】スタッフおすすめ♫
街歩き中に、『 城址公園 二の丸門 』をデザインしたマンホールを発見!
場所は、蘭学通り沿いの休憩所「自成館」の南側になります。
どうですか?実物が忠実に再現されていますね♫
マンホール好きな方、必見ですよ!